Classi開発者ブログ

教育プラットフォーム「Classi」を開発・運営するClassi株式会社の開発者ブログです。

研修担当として、リモートネイティブから学んだワークスタイル

この記事は Classi developers Advent Calendar 2022 の 12 日目の記事です。

こんにちは。Classiの学習Ⅱコーチング領域にてエンジニアをしています、中島です。

私は、2021年10月、2022年4月入社の新卒メンバーの研修担当の一人でした。

Classiでは2019年から新卒採用を行っています。 まだ新卒採用を始めてから数年しか経っていませんが、研修内容は毎年ブラッシュアップしています。

どのような研修が行われているかは、以前新卒メンバーが書いてくれた記事をご覧ください。

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今回は研修担当側から見て、メンバーの行動でとても良かったなと思ったことについて共有します。

フルリモートでの研修を担当してみて困ったこと

Classiは2020年3月よりフルリモート体制となっているので、当然ながら研修もフルリモートで行われました。

新卒メンバーと研修担当はリアルに会ったことがないまま、オンライン上で初めましてとなりました。 通常であれば、入社時は顔を合わせて隣で教えることのほうが多いと思いますが、それができなかったことで困ることがありました。

例えば、新卒メンバーが何かに困っていることがあったとしても、研修担当がそれをキャッチできず、サポートが遅れてしまうことがありました。

先程も述べたようにオフィスで顔を合わせたりしておらず単純接触効果がなかったので、親しみがもちづらいというか、気軽に話しかける空気を醸成しづらかったのかなとも思います。 また、最初は新卒者→担当への質問の仕方がわからないこともあったのかもしれません。

入社前に技術レベルのヒアリングはしていたものの、各メンバーがどんなところで詰まるかは研修をやってみるまでわかりません。 本来であればメンバーごとに細かくケアをしたいところなのですが、カメラをオンにしていてもリモートだとなかなか状況を読み取ることも難しいこともあり、もどかしい思いをしていました。

見えないから、教えられない

社会人になって数年も経つと自分が入社したての頃に困ったことや、技術がわからなかったときの気持ちを忘れてしまうことはないでしょうか?

また、新卒メンバーは自分が入社したての頃よりも知識が多い場合もあります。 実は教えようとしていることは、もう既に知っているかも?と思い、教えることを躊躇う可能性もあります。

何も聞かれない場合、万事うまくいってると誤解してしまう可能性もあります。 オフィスにいて、悩んでいる顔を見ることができれば声をかけやすいですが、状況が見えないときに積極的に声をかけることは、リモート環境だとより難しいと感じました。

研修担当がハッとさせられた、研修を受けたメンバーの行動

そんな中、Classiの新卒メンバーは自ら以下のような行動を取ってくれました。

まず、個人の分報チャンネル(Classiではtimesチャンネルと呼んでます)をSlack上に作成し、今どんな研修をやっていてどこまで進んでいるか、どんなところで詰まっているかなどなど、状況を共有してくれました。 そして、相談したいことがある時は、シュッとhuddleに入って集まったりしていました。 その状況は研修担当者だけでなく、新卒メンバーのサポーターや他の先輩方にも伝わり、気付いた人が駆けつけてサポートしてくれる姿が見えました。

元々Classiは、オープンであることが賞賛される文化があります。 分報チャンネルの作成は任意ですが、リアルタイムでログを残すことで今その人に何が起きているのか他の人が気づくことができます。 割とチャンネルを巡回している人も多いので他の人の目に入ることが多く、リアクションが付くこともあります。 特に、困っていることを書いていると先輩方がわらわらとチャンネルにやってきてくれます。 人が集まりわいわいしていると、なんだか楽しそう!となりさらに人が集まり、色々な人が教えに行きやすいと感じました。

改めて気付かされた自己開示の意義

新卒メンバーの取ってくれた行動で、様々な良い影響に気付きました。 前述した通り、サポートする側は相手の状況が見えないと助けに行くことができません。 また、その人に教えるレベルがわからないと本当の意味でのサポートになるかもわかりません。

困っている側は、こんなこと聞いて良いのだろうか?もう少し調べれば答えがわかるのではないか?と迷って時間が過ぎてしまうこともあると思います。 その迷っている「状況」をオープンにすることで、その人に教えなければいけない事柄の「レベル」が相手に伝わります。

この「レベル」が伝わることがとても大事です。「レベル」の高低は関係ありません。 そんなこともわからないの?と思われる可能性を危惧してしまう気持ちもわかりますが、それよりもサポートしてくれる相手が「そこから教えなきゃいけないのね、了解!」とレベルを把握してくれることが重要だと感じました。

一言で言うと「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」で終わってしまう話なのですが、まずは相手に自分のレベルを知ってもらうことが初めの一歩だと思います。 隠しているつもりはなくても上手く行かない時に一人で悩んでしまうことは、リモートワークでは相手に全く伝わりません。その状況をいち早く周りに伝え、フィードバックをもらったほうが前に進む確率が上がりそうです。

これは自分の持っているタスクに関する共有だけでなく、例えば会議の内容をオープンな場所に残すなども良い影響があります。その会議に参加してない人にも内容が伝わり知見になりますし、あとから検索もできて便利です。

また、分報チャンネルなどでのわいわいしている様子はその人がどんな人かを知るきっかけにもなります。 非同期のチャットだけでなく、音声で話したほうが早いこともあるのでそんな時はシュッとhuddleに入ると良いですね。 Classiでは新卒研修中は各自にサポーターが割り当てられますので、サポーターと一緒にSlack上でわいわいしてもらっていました。 そういった状況下で、段々と新卒メンバーも会社の雰囲気をつかめた部分があったのではないでしょうか。

Classiは学校教育がドメインの会社であることも関係しているのか、教えることが好きな人が多いかもしれません。 頼られるとやっぱり嬉しいですよね。しかし、リモートワークで教える機会が減ってしまっていると感じました。

誰かに教えると、自分の学びも深まります。教える機会は学びのチャンスです。 知っていることであればそれを見つめ直す機会にできますし、知らない場合は調べる機会にできます。 新卒メンバーに質問をされて、慌てて調べることもあります。実は先輩方も知らなくて、みんなで学びが深まり、質問してくれてありがとう!となった機会も見られました。

そんな大切な機会を双方共に失わないためにも、自己開示が重要だと感じました。

リモートでのコミュニケーションの難しさ

フルリモートでの研修で困ったことにも書きましたが、リモートではリアルでのコミュニケーションほどのコンテクストを得ることができません。 様々な便利ツール(MeetやMiroなど)を使い倒したとしても、伝わりきらない部分は発生します。 ここ!と指をさすことができれば一瞬で解決するのにな、と思う場面も多々あります。

しかし、基本的には書き文字ベースのやり取りになります。そんな中、単純接触効果がない場合、どんな人だかわからないことが理解の妨げを促進する場合もあります。 例えば、書かれていないけどこういう文脈だろうと忖度して全然違う意味に解釈してしまったり、書かれてもいない悪意を見出してしまったり……そのように誤読されたりすれ違ったりするリスクを減らすためにも、できるだけわかりやすい表現を使う、また文脈を知らない人でもわかるように説明を補う等、文章を伝わりやすくする工夫が必要です。

また、上述のようにどんどんコミュニケーションを取って聞いていくことも大事です。コミュニケーションを取れば取るほど衝突が起こる可能性もありますが、上手い伝え方も段々と習得していくことができるようになります。実際にコミュニケーションをオープンに取っている人の方が伸びている印象があります。

私の好きな記事に、スタディサプリさんの以下の記事があります。

blog.studysapuri.jp

大声で作業することは、自分だけでなく周りにも確実に良い影響があることを、新卒研修を通じて痛感できました。 私自身も確実にできているとは言えませんが、これからも意識していこうと思っています。

アドベントカレンダー10日目では、だいちさんが Working Out Loud して仕事を進めてくれた様子を書いてくれました。 tech.classi.jp

過去Classiでは、リモートワークでのコミュニケーションを向上させるため、下記のような施策も行ってきました。合わせてご覧頂ければ幸いです。 tech.classi.jp tech.classi.jp

新卒採用やってます!

現在Classiでは、2024年度入社の新卒メンバーの採用活動を行っています。すでにたくさんの素敵な方々とカジュアル面談、面接をさせていただきました。 これからみなさんにお会いできる日が来ることを楽しみにしています!

hrmos.co

ここまで読んでいただきありがとうございました。

明日の記事は、小川さんです!

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