Classi開発者ブログ

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tetoruが2022年度グッドデザイン賞を受賞するために意識したこと

この記事はClassi developers Advent Calendar 2022の23日目の記事です。

UXデザイナーの原田です。小中学校向けに展開している保護者連絡サービスの「tetoru」を担当しています。tetoruは2022年度グッドデザイン賞を受賞いたしました!

www.g-mark.org

初めての挑戦で受賞することができ、とても嬉しく感慨深かったため、今回は受賞に至るまでに意識したことを審査過程を絡めてご紹介いたします。

🏆グッドデザイン賞とは

まずは簡単にグッドデザイン賞の説明をします。 といっても公式サイトでは丁寧に説明されてますのでこちらのページをご覧ください。

www.g-mark.org

グッドデザイン賞は、製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。 さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。

グッドデザイン賞というとどうしても「見た目の美しさ」が問われるイメージがありますが、実は以下の4つの視点が重要です。

  • 人間的視点
  • 産業的視点
  • 社会的視点
  • 時間的視点

グッドデザイン賞の審査基準
グッドデザイン賞の審査基準(YouTubeより抜粋)

tetoruは学校の教職員と保護者の負担を軽減し、子どもの見守る時間と機会を向上するために生まれたサービスです。そこには上記4つの視点が十分に含まれているため、応募してみよう!ということになりました。

📝一次審査

一次審査は書類による審査です。 限られた文字数で tetoruの価値を伝えることはとても難しい作業でした。なにせ4名の審査員は全員教育業界の方ではありませんし、他にも数多くの審査を抱えています。ですので tetoruがどのようなサービスであるのか「初見で正しく伝わる」ということを念頭におきながらまとめました。

細かいテキストもチームメンバーからフィードバックを受けていました

また、審査は日英の2ヶ国語で審査されます。私自身は英語は翻訳ツールに頼っている人間なので、日本語でまとめ終わった後に、海外勤務経験のある先輩に英語の翻訳をお願いしました。当たり前ですがよくある翻訳ツールで訳された文章とは全く異なった活きた文章がそこにはあり、ひとりで尊敬してました。

🖥二次審査

二次審査は現地による現品審査です。今年は愛知国際展示場にて3日間にかけて開催されました。約90cm四方のブースを自由に使えるのですが、こういった経験は初めてなので参考になる画像をまず探して、tetoruらしいブースを模索しました。

1ヶ月かけて準備をしていましたが、この期間は毎週出社してはブースイメージと掲載内容をプロトタイプで作成しては微修正を繰り返す、そのようなことをしてました。当時の写真はこちらです。

最終の一歩手前のブースイメージ

これで当日の審査を迎えようと思ったのですが、たまたま近くを上司が通りかかったので即興で仮想審査員としてブース審査してもらいました。その際に初見の人でも伝わりやすい情報量やパネルの配置なども改めて確認することができ、印刷業者へ発注をかける直前で最後の修正。すごく良い時間になりました。

最終版は目線の移動を意識してパネルの配置を修正した

🎉無事、受賞!

さまざまな試行錯誤を経て、ありがたいことにtetoruは受賞することができました。今年の応募総数は5,715件あり、その中で受賞できたのは1,560件でした。受賞確率は約27%になるので4件に1件の割合で受賞になるのですが、応募する前は出したら全員受賞できるのではという軽い気持ちで捉えていた部分が正直ありました。でも実際に応募してみると審査ごとにtetoruについて見つめ直し改めて提供価値について棚卸しをする良い機会になりました。やれることは全てやりきったので、この結果になったと思います。

🎄さいごに

このようなプロセスを経てtetoruは受賞できたのですが、最後に開発中の出来事を紹介させてください。実はリリース前から密かに「グッドデザイン賞に受賞できるサービスになったらいいな」という想いがありました。

☆マークと一緒に「グッドデザイン賞」がマーキングされている

これは今から2年前、チームメンバーとワークショップを実施した際のひとコマです。この時のテーマは「2〜3年後に作りたい世界は?」という問いに対してtetoruの未来をメンバーが自由に想像して付箋を出し合っていました。この時のワークショップがきっかけで「いつかチャンスがあったら応募してみたい!」という意識が明確に芽生えるきっかけにもなり今回に繋がりました。少しでも思っていることは、外に出して発言してみることって大事だなと感じます。受賞できて、本当によかったです!

オフィスに飾ってもらってます!

明日は同じデザイナーのさあさんになります。アドベントカレンダーも終盤ですが引き続きお楽しみください。

adventar.org

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