Classi開発者ブログ

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tetoruのチームビルディング施策 -Wevox Values Cardの事例を添えて-

こんにちは。tetoruでUXデザイナーをしている原田です。 tetoruチームでは年数回、チームビルディングとして関係者全員参加のワークショップを開催しています。今回はその取り組みを具体例を交えてご紹介します。

tetoruのチームビルディングとは

このチームビルディングは2時間のワーク/3ヶ月程度に1回開催/メンバー全員参加(ただし商談などは優先)/普段の業務から離れ、異なる視点でtetoruを捉えるための対話の時間として開催されています。tetoruのチームメンバーはセールス/マーケ/CS/デザイナー/エンジニア/QAなどがひとつのチーム(※)としてまとまっており、業務内容によってはよく喋る人と全然関わりのない人が発生してしまい、ひとつの事業を一緒に行なっていても分断が発生してしまうことを解消するために行っています。チームビルディングを通して交流する時間を意識的に作ることによってメンバーの人となりを知ることや、他職種向けの業務相談や質問しやすい空気作りを醸成しています。ワーク内容はtetoruに関連することをその時に合わせオーダーメイドで組み立て、原田がファシリテーションをしています。

(※チームメンバーはこちらをご確認ください)

これまでのチームビルディング

過去2年半のワーク内容はこちらです。内容としては事業戦略に対するバリューの言語化/共通化のような真面目な内容もあれば、この1年の年表をみんなで作るといった少しくだけた内容もあったりします。

過去の施策一覧

具体例「大事な価値観ワークショップ」の紹介

直近では8月に「Wevox Values Cardで仕事における大事にしたい価値観を整理しよう」というテーマでチームビルディングを行いました。 これはtetoruチームでは定期的に取り上げている題材であり、今回で4回目です。

get.wevox.io

Wevox Values Cardとはテーマを決め、カードが5枚配られた状態からスタート。トランプのように山札から1枚カードを選び、テーマとは一番遠いカードを1枚ずつ捨てていき、最終的に手元に残った5枚のカードが自分を表す価値観になるというものになります。Wevox Values Cardは実物のカードもありますがオンライン版もあります。tetoruチームは地方在住のメンバーもいるので毎回オンラインで行っています。

ここからは事前準備と本番当日、実施後にわけてトピックごとにご紹介します。

事前準備

①偏りがないチーム分け

メンバーは20名ほどいるので、ファシリテーターが事前に4チーム分のチーム分けを行います。チーム分けは入社年月や職能(セールス/マーケ/CS/デザイナー/エンジニア/QAなど)を考慮した上で、偏りがなくフラットな状態になるように割り振りをしています。またチーム分けの際にチームリーダーも設定し、チーム内でうまく時間内にワークができるような配慮もしています。

②当日調整もできるようなタイムスケジュール

毎回のワークは2時間と決まっているので、事前に大体のタイムスケジュールを作成しています。目安の時間を事前に整理しておくことで当日は時間調整なども行うことができ、想定時間をイメージしながら当日の盛り上がりによって流れを調整しています。

③トラブルも想定した連絡用Slackの準備

当日は回線がつながらないといったトラブルに見舞われる可能性もあります。そういった事態に備えてSlackに専用の連絡用スレッドを作成しておきます。スレッド内にはチームメンバーをメンションしておき、ワーク中のオンラインの拠り所を誘導しています。

チームごとの連絡用スレッド

本番当日

④キャプチャを積極的に活用する

Wevox Values Cardのゲームの特徴として「捨てる」行為があります。 ワークは手元にある価値観カードから一番遠い価値観カードを毎回捨てていきます。時々「それ捨てちゃうの?!」というものに遭遇することもあります。もしそういうクスッと笑えるものに出会えたらSlackに投稿するようお願いしていました。

これは弊社の取締役が「責任感」を捨てた時のもの

⑤自分の言葉で大事な価値観を話してもらう

価値観ワークを終えると個人ごとに5つの価値観のキャプチャを生成することができるので、そのキャプチャを共有してもらいます。

5つの価値観をみんなで共有

自分の言葉でなぜその5つの価値観を選んだのかを1-2分で話してもらいます。それをまわりのメンバーは聞き、リアクションやコメントを残してもらいます。同じ価値観を選んだとしてもその理由はひとりひとり異なりますし、別チームで同じ価値観を選んでいると親近感も生まれやすいです。カードを捨てた際のキャプチャがある場合は、なぜその価値観を捨てたのかより説明しやすい状況を生み出すことも可能です。

実施後

⑥2回目以降は自分の価値観の変化を楽しめる

このワークは同じ内容を定期的に実施しているため、前回の価値観を比較することも可能なメンバーもいます。実際に私も計4回行っており、自分の価値観の変化を楽しむこともできます。こうやって並べてみると自分がどういうことを大事にしているのか、変わらないものと変わっているものが整理でき、自己分析に役立てることもできます。

過去4回分の価値観の変化

⑦メンバーの人となりが見える

5つの価値観は自分の言葉で話してもらうので、とてもダイレクトにその人のことを知れる機会につながります。実際に過去の例ではCSメンバーがユーザーからの問い合わせでエンジニアメンバーに声をかけやすくなったということもありました。

感想コメント

おわりに

こういった自分が大事にしたい価値観を周りの人にしゃべる機会はなかなかありません。 そのため、tetoruチームではチームビルディングという施策を通して自分の考えとメンバーの考えを共有しあう場を意図的に生み出し、今後の業務に役立てられるようにしています。 もし、通常の業務以外の場ですこしカジュアルな時間を作ってメンバーと喋る機会を設けたい人がいらっしゃいましたら、ぜひ活用いただければと思います。

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