こんにちは、Classiでソフトウェアエンジニアをしている daichi ( id:da1chi24 ) です。
2025年9月26日 (金) から 27日 (土) に、JPタワー ホール&カンファレンスで開催予定の Kaigi on Rails 2025 にて、「Web Componentsで実現する Hotwire とフロントエンドフレームワークの橋渡し」というタイトルで登壇させていただくことになりました。
今回は、このテーマを選んだ背景と、登壇を通じて達成したいことを事前にお伝えします。
このテーマを選んだ背景
私たちのチームでは、2025年に「申請・提出物」と「カスタム名簿」という2つの機能をリリースしました。これらは学校における申請書の提出や集計を電子化し、先生方の業務負荷を大きく軽減することを目的としています。
【申請・提出物】【カスタム名簿】2025年4月正式リリース予定 | 保護者捺印が必要な書類の電子化に! – チエノワ
「申請・提出物」と「カスタム名簿」の開発にあたり、社内で初めてHotwireを導入しました。Rails単体のシンプルな構成でモダンなUIを実現できることに、大きな可能性を感じました。
しかしその一方で、社内には長年培ってきたAngularの知識と、共通ライブラリとして整備された豊富なUIコンポーネントという、無視できない「資産」がありました。
「共通ライブラリという既存資産を活かしながら、Hotwireの恩恵を受けることはできないだろうか?」
この課題を解決するため、私たちは「Web Componentsを橋渡し役として、UIコンポーネントを段階的に導入する」というアプローチを取っています。
その取り組みの過程で得た経験やノウハウが、多くの開発者にとって価値があるのではないかと考えプロポーザルを提出したところ、今回お話しする機会をいただきました。
登壇を通じて達成したいゴール
Web Components は、フレームワークに依存せず再利用可能な HTML 要素を定義できる Web 標準技術です。登場から10年以上が経つ今も、仕様の検討や改善が続いています。
私たちのチームでは、この技術を使って、小さく試しながら段階的に Angularコンポーネントを導入しています。
当日の発表では、共通コンポーネントで構築された画面を題材に、導入したプロセスを紹介します。「これなら明日から試せそう」と思えるヒントを持ち帰っていただくことをゴールにしています。
また、私たち自身もまだ試行錯誤の最中にあるため、同じ課題を抱えるチームとの議論のきっかけになれば嬉しいです。
おわりに
私にとってカンファレンスでの登壇は今回が初めてです。より伝わる内容を目指して、今現在も準備を進めています。
もし「Hotwireを使ったRailsサービスと共通ライブラリとの共存方法」や「Web Componentsの導入事例」といったテーマに興味を持っていただけましたら、ぜひ聴きに来てください。
当日は Classi のメンバーも現地で参加予定です。会場でお会いできることを、楽しみにしています。