こんにちは。Classi のコーチング/校務支援チームの とみやま(id:tommy1038)です。
この記事では、過去に担当した学習記録の「生徒の一日の振り返り」に関する改善施策を題材に、 Classi では日々どのように機能改善を進めているのかを、具体的な事例を通じてご紹介します。
今回題材にする機能
今回取り上げるのは、先生用の画面で
- 生徒の「一日の振り返り」の記入履歴
- それに対する先生のコメント数
を、生徒ごとの詳細画面を開かなくても 「生徒一覧」画面でまとめて確認できるようにした改善 になります。
もともとは、振り返りやコメントの状況を確認する際、
生徒の詳細画面を開く→ 内容を確認する → 一覧へ戻る → 次の生徒を開く……
という操作が必要でした。 この導線を見直し、一覧画面上で状況を把握できるようにしたのが、今回の改善です。

なお、本機能については、ヘルプページでも紹介されています。
この改善に取り組むきっかけ
先生方からは、次のような声が寄せられていました。
- 生徒が数日前や1週間前にさかのぼって振り返りを記録した場合、見逃してしまうことがある
- 週初めや休暇明けなど、複数日の記録をまとめて確認したい場面で、ひとつずつ画面を開くのが大変
特に、“記入された振り返りへ、きちんとコメントを返したい” という思いが強い学校ほど、見逃しが発生しやすい構造になっていました。
そこで今回は、
- 生徒ごとに「一日の振り返り」の記入がある、最新3件の日付
- それぞれの日付に対する先生からのコメント数
を、生徒一覧画面に表示するようにしました。 これにより、生徒ごとの状況を詳細画面を開かなくても把握しやすくなることを目指しました。
タスクの選定
Classi では、機能ごとに担当チームがあり、そのチームの中で新機能の実装・改善・保守運用を行っています。
改善要望を確認したあとは、次のような観点で「どういった時期に対応するか」を検討します。
- 緊急度・優先度
- ユーザーへのインパクト
- 実装および運用コスト
今回の改善は、学校現場での困りごとが明確であり、比較的小さな実装で先生の負担感が改善される見込みがあったため、対応することに決めました。
対応決定後は、
- どの画面で、どう見えると先生は使いやすいか
- 既存 UI との整合性はどうか
- どのように実装するとシンプルで保守しやすいか
といった観点で、もう少し深く検討を進めていきました。
UI案の検討
仕様の方向性がある程度見えたところで、UI モックを作成し、複数案を検討しました。
例えば、
- 先生が最後にコメントした日時を表示する案
- 生徒の振り返りコメント日をすべて表示する案
なども候補に挙がりました。

しかし、これらの案には
- 情報量が多くなりすぎる
- 一覧画面としての見通しが悪くなる
という課題がありました。
最終的に
- 生徒ごとに「一日の振り返り」の記入がある、最新3件の日付
- それぞれの日付に対する先生からのコメント数
という形にすることで、必要な情報を保ちつつ、一覧としての見やすさも損なわないバランスを実現できると判断し、現在の仕様に落ち着きました。
多職種での協働
今回の改善では、開発チームだけでなく、
- CS チーム
- QA チーム
- 学校現場を支援している社内メンバー
とも相談しながら進めました。
さらに、実際に学習記録を活用いただいている先生にもヒアリングの機会をいただき、
- どのような表示だと確認しやすいか
- 現場の運用イメージと合っているか
といった観点でご意見を伺いながら検討しました。
こうした 多職種での連携を自然に行える体制 は、Classi の開発の大きな強みだと感じています。
実装から QA 検証へ
UI 案と仕様の方向性が固まった段階で実装に進み、一覧画面への表示追加や、必要なデータ取得の調整を行いました。
検証環境で動作を確認した後、QA チームと連携してリグレッションテストを実施します。
今回の改善に限らず、実際の利用シーンや権限の違いなど、さまざまなパターンを想定して確認してもらっています。
開発側だけでは気づきにくい観点も多く、QA チームにはいつも支えてもらっています。
リリースと先生の反応
QA を通過したのち、本番環境へリリースしました。 リリース後、営業メンバーを通じて
夏休み直前のタイミングでリリースしてもらえて、本当に助かりました
といった声もいただきました。 実際の現場で役立っている様子を伺えるのは、開発者として本当に嬉しい瞬間です。
おわりに
今回ご紹介した改善は、学習記録をより使いやすくするための取り組みの一つです。
その中で、
- 学校現場での困りごとを拾いあげ
- チームで検討し
- 関係者と連携しながら形にしていく
というプロセスを続けていくことが、 Classi の使いやすさ向上につながると考えています。
今後も、いただいた声を参考にしながら、学校のみなさまにとって使いやすいサービスを目指して改善を続けていきます。 ここまで読んでいただき、ありがとうございました。