こんにちは!Classiで働く開発者インタビューシリーズ企画の第二弾は、プロダクト開発部の藤田さんです。
まず簡単に自己紹介をお願いします
藤田勇希と申します。 仕事でもプライベートでも「ゴリラ」か「ハシビロコウ」の画像をアイコンにすることが多く、社内でも「ゴリラアイコンの人だ」というような認識をされているかもしれません。
経歴は、音楽・書籍・コミックのようなコンテンツ配信サービスのバックエンドの開発に、新卒から約5年間携わりました。 その後、スペースシェアのCtoCサービスのバックエンド開発・運用を2年ほど行ってきました。
Classi には 2021年7月にジョインして、この4月にリリースされた「学習トレーニング」のコンセプト検証を目的とした前身サービスの開発に関わりました。
ー これまでどんな軸で転職をしてきたのですか?
それぞれの転職のタイミングで大切だと思う軸が変化しています。
1社目から2社目はエンジニアとしてもっと挑戦的な立場で、スタートアップでの青春を味わいながらエンジニアとしての力量をプロダクトに直結させたい、という思いが強かったです。Classiへの転職の際は、スタートアップでの青春の卒業をし、次なるチャレンジをしたいと思っていました。あとは待遇や働く環境というところも気にしていたと思います。
Classiへの入社経緯、入社理由は?
最初は転職エージェントを経由してClassiに出会いました。そして、EdTechという難しい業界でマネタイズができている点や「学校教育」という社会貢献性が高い問題に携われることに魅力を感じて入社を決めました。 ジョイントベンチャーとしての土台があってスタートダッシュができた結果、成長してきたという納得感もありました。(参考資料:Classi会社紹介資料)
ー 元々教育に興味があったのですか?
EdTechは前々から面白そうだと思っていました。
自分の人生を振り返った時に、学生時代の大部分を勉強のみに費やしたことに後悔のようなものがあるんです(笑) 勉強はもちろん大切だし今にも繋がっていますが、勉強以外にも大事なことって沢山あったなと。 なので、もう一度やり直して自分を変えられるとしたら教育なのでは思っています。将来の子どもたちには、私の数倍の効率で学力を得ることができて、残った時間を勉強以外にも使って有意義に過ごしてほしいなと思います。そして、自分と同じように学生時代を後悔する人が少しでも少なくなるような教育にすることが出来たらいいなと思っています。
また、前回のonigraさんのインタビューブログの中で機会の均等化の話があってすごく共感しました。貧富の差によって教育の優劣がつく状況を打破したいですね。
Classiでの仕事内容を教えてください
学習領域のプロダクトのバックエンドを中心に機能開発・運用を担当しています。 ユニットリーダーとして、学習領域のエンジニアが抱えるテックイシューへの取り組み、メンバーのコーチングなども行っています。 業務の割合としては、大体、9割が開発業務で、1割がユニットリーダーとしての仕事だと思います。
ー 学習領域についてもう少し具体的に教えてください。
「学習領域」とは Classi が提供するサービスや機能の中でも
- 生徒に取り組んでもらう問題コンテンツを提供する
- 生徒の苦手・得意に応じておすすめの問題を提供する
- 模試に向けての対策テストを提供する
といったように、「学習」の体験を高めることを目的とした領域です。 この領域では、実際に生徒に解いてもらう各教科・単元の問題コンテンツを制作するシステムや、制作した問題コンテンツに Classi のサービスを使って取り組めるような機能の開発などをしています。
現在、私は Classi が提供するこの大事な問題コンテンツを、高い品質で制作できるように支援する社内サービスの開発を行っております。
ー ユニットリーダーとしてどんなことをやっているのですか?
ユニットリーダーとしてはメンバーと1on1をしたり日々のケアをしたりしています。 メンバーにはグレードが上がっていくのを支援したいと思っていて、「ちゃんとグレード上げていこう!」と日々伝えるようにしています。そして、Classiでは若手の成長や自立によって突き上げがあるので、すごく良い意味で怖いなーと思っています(笑)
ー どんなことを意識してユニットリーダーをやっていますか?
「自分が関わる人が動きやすくなるように、成長していけるように動く」ということを念頭に他者貢献に振って動くようにしています。それが結果的にチームとしてのアウトプットに繋がっていくと思っています。 チームで仕事をする時に私のように動く人は必要だと思うし、そういった自分のムーブはいい方向に行っているんじゃないかなーと思っています。
Classiでの仕事の面白さや、やりがいについて教えてください。
プレイヤーとして非常に優秀なエンジニアの人と一緒に仕事をできること。
あとは、教育現場の先生・生徒といった、ある意味コンテキストが限定されたユーザーの生の声に触れられて、フィードバックをもらいながらプロダクト改善を進められる環境があること。
ー 一緒に仕事ができてよかったと感じるエンジニアは?
何人もいるのですが…まずはlacolacoさんですね。
エンジニアとしてスキルが高いことはもちろんですが、それ以外のもっと抽象的な能力が高いなと感じています。課題を抽出したり物事を捉えたりが上手で、「社会人として強い」という感じです。その産物としてエンジニアリングができるという印象があります。 なので別の領域に置かれてもすぐに色々とキャッチアップできていて、コーポレート部門の課題解決に携わっていた時もとても活躍していたので本当に流石だなと思います。
ー 優秀だと思うエンジニアと一緒に働くことで変わったことはありますか?
だいぶ横暴になったと思います(笑)
横暴というとあんまり表現がよくないかもしれないですが、意見をはっきり言うようになったり、意見をつっぱねたりするようになったと思います。 チームメンバーが良い意味ではっきりと物事をいう人ばっかりで、「いかにシンプルに情報を正しく伝えられるか」というコミュニケーションがされていました。 私はこれまでは「忙しいだろうなー」とか「伝えたらどう思うんだろう?」とか、「シンプルに情報を正しく伝える」こと以外に気を取られることが多くありました。 でもそういった思考に邪魔されてはっきりと伝えられなかった結果、アウトプットが出せない状態の方がよくないということを学びましたね。徐々にそう言った思考が入らなくなっていき、今思うと気にしすぎていてあまり意味がないものだったなーとも感じています。
しっかりとチームに価値を出していきたいと思っている中で、これまでになかったコミュニケーションを取り入れていって変化をしていると感じています。自分を変化させていくことに痛みを伴うと感じることもありますが、本当に良い影響だと思っていて成長を感じます。
ー 「ある意味コンテキストが限定されたユーザー」の生の声があることの面白さをもう少し教えてください!
ICT化された学校を経験していないので「今ってこんな教育業界なんだ、こんな風に勉強をしているんだ」と自分の時代とのギャップが面白いです。 そのギャップや学校という文化に触れることでカルチャーショックもありますが、生の声をいただきながらプロダクト改善を進められる環境があることはとても良いなと思っています。
Classiでの仕事の難しさや課題について教えてください。
業界の文化に慣れる必要があることだと思います。今の学校教育の抱える現状や、先生・生徒の事情の理解が必要になります。
また、ITリテラシーに差がある様々なユーザーの立場を考えたプロダクト提案が必要で、Webサービス界のスタンダードな考え方が適用できない場面があり、それらの Unlearn が必要な点も難しさだと思います。
そして、目的を達成するために必要な衝突に臆せず向かえる強いマインドを持つことが求められます。
ー 学校を理解することは難しいのでしょうか?
先ほどお話しした通り面白さでもありますが、カルチャーショックが沢山あって最初は難しかったですね(笑) 例えば先生の要望を伺って「印刷して紙で見たい!」というアナログなニーズがあるんです。話を聞いて実際に授業で使うことを想定して考えてみると、その場でペンで書き加えたり、その加筆したものをコピーしたりなどが求められていることがわかりました。それは「紙でやる方法に慣れている」ということでもあります。 Webサービス業界の「最新のかっこいいスマートなものをつくる」と衝突して、ナウいものを作りたいエンジニアからすると「なぜ紙??」となるんです。
今後はWebでやることにも慣れていけるように先生も徐々にUnlearnは必要になるとも思いますが、今はそこに向かう過渡期としてのバランスが大切だと思っています。 バランスを大切にしながらしっかりとニーズを汲み取って、機能を改善してWebでできるようにしていきたいですね。
ー 「目的を達成するために必要な衝突に臆せず向かえる強いマインド」とは?
ある意味どこに行っても求められるものだとは思いますが…より良いものを作りたいという目的達成の過程では、適切な衝突をする必要があると思っています。でもそれは元々気にしいな自分にとってはなかなか難しいことでもありました。
全てを受容していたら良くないことが起こってしまう可能性もあるし、考えや意見を言わないことは責任放棄になると思っています。いろいろな目線があるなかで、みんなプロダクトをよくしたいと思っているからこそ、必要な衝突をしないといけない。 そう言った目的を達成するために必要な衝突に臆せず向かえる強いマインドや志を持つ人が活躍すると思います。
働く上で大切にしていることは何ですか?
How にこだわるのではなく、Why にこだわること。
ー なぜWhyにこだわるようになったのですか?
エンジニアがプログラムを書いて作ることは課題を解決する上でのHowの1つだと思っています。 仕事は納期もあるので、工数をかけて作るということをせずに課題解決できる方法があれば最高の仕事です。ただ、自分がプログラムを書くのが楽しいと思っているからこそ余計に、その観点に気がつけず作ることに囚われてしまうこともあると思っています。「作らないと実現できない課題」のために「作る」時間を費やすことが大切だからこそ、本当に「作る」ことが正解なのかを俯瞰してみないといけないと思っています。onigraさんのインタビューブログにも出ていたエンジニアの三大美徳の怠惰の話は私も大切にしています。 なのでいつも立ち返る意味も含めてWhyを常に意識してこだわることは大切だなと感じています。
最後にひとこと
色々話しましたが「こうありたい」という気持ちも含まれているかもしれません(笑) でもそんな思いで今は頑張っていると思っています!常に全てできる訳ではないと思いますが、話したことを体現できるようにできたらと思っています
環境変化を柔軟にキャッチしながら成長し続けている藤田さんでした。次回もお楽しみに!
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