当たり前にリリースしていく ~ 新卒研修編
開発支援部基盤バックエンドチームのみんなの頼れるお兄さん id:Soudai です。Classiでは例年新卒採用を行っており、新卒研修の一環として今年からそーだい塾を行いました。当日の資料はこちらです。
この記事では当日の資料にはない部分で、研修中に触れた内容について解説していきます。
YAGNIを言い訳に使わない
研修中の最初の質問は「変更に対する可用性をどこまで許容しますか?」でした。 質問を噛み砕くと どこまで設計にこだわりますか? という質問でもありました。結論としてはYAGNIを言い訳に使わず、最大限考え抜くべきとした上で私なりのアドバイスをしました。
いつ設計を諦めるか
最初から最高の設計が思いつけば問題はありません。しかし、考えがまとまらないときにどこまで考え抜くかは悩ましい問題です。 そこでアドバイスとして次の2つをしました。
- 先に諦める条件を決める
- チームを頼るときに質問を工夫しよう
諦める条件を先に決めてから考えましょう。例えば納期から逆算して時間制限を設ける、特定のドキュメントを読んでみて理解を深めた後に思いつかなかれば諦める、などです。今回の場合、15分間悩んだら相談する、などを例にあげて『最初のうちは悩んでもなかなか答えはでないから早め早めに諦めよう』と伝えました。立場や課題などのケースバイケースではありますが新卒1年目でなかなか答えにたどり着けないのは当たり前のことです。どんどんチームを頼りましょう。
そしてチームを頼るときは質問の仕方を工夫しましょう。自分がアイディアを持っている場合はそのアイディアを、そもそもアイディアすらない、暗中模索であるならばその状態を正確に伝えましょう。
考え方を変える
諦めるまでの間、最大限考えても行き詰まることはあります。そんな時は考え方を変えるということが大事です。例えば以下の具体的なアドバイスをしました。
- 制約から考える
- 課題の本質から分解する
- リカバリできる範囲に小さく分解して試してみる
やりたいことを考えるときに制約から考えることで道筋が見えてくることもあります。 また考えがまとまらない時は認知している課題のスコープが大きすぎたり、本質から遠すぎたりすることもあります。そしてリリースしてみて気付くことも沢山あります。これらの手法は経験によって最適な方法を判断することが多くあるため、まずは早めに相談してチームで考え方の検討から相談するのが良いでしょう。
どうやって手法を選ぶか
AプランとBプランがあったとき、どっちが良いか?という判断が必要です。ではどうやって選ぶのでしょうか。
- EASYよりもSIMPLEを選ぼう
- 使いたい手法が解決する問題のスコープを意識する
- ロールバックできる範囲でリリースしてみて判断する
特に3つ目は重要で 結果がすぐわかることはとりあえず試し、結果がわかるまでに時間がかかることは丁寧に判断する ことが肝要ですよっと言う話もしました。
だからこそ小さく始めたり、解決したいスコープを知るためにも 作る前の段階からサービスに関わる ということも大事ですよと言う話もしました。
如何でしたか
40分程度の発表に対して50分程度の質疑応答と大盛りあがりのそーだい塾でした。 ここで紹介した話も質疑応答の中のほんの一部ですし、次回のそーだい塾も盛り上がること間違いないでしょう。
もし、参加したい!と思った方のためにこちらのリンク紹介しておきます*1。
参考リンク
*1:録画あるので入社すると見ることも出来ます