Classi開発者ブログ

教育プラットフォーム「Classi」を開発・運営するClassi株式会社の開発者ブログです。

完走したClassi developers Advent Calendar 2021を振り返って今年を締めよう!

挨拶

こんにちは・こんばんは・おはようございます。開発者ブログ編集部長のid:aerealです。

時は師走、ソフトウェアテック界隈ではおなじみとなったアドベントカレンダーの季節でした。

当社もClassi developers Advent Calendar 2021と銘打ち、25本の記事が集まりました。

これまでもClassiでアドベントカレンダーはやっていたのですが、今年は開発者ブログ編集部を立ち上げてから始めてアドベントカレンダーの企画・編集を編集部が執り行いました。 編集部員が5名に拡大したことにより25日間に渡る怒涛のレビューや進捗管理に挑戦できるだろうと踏んでのことでした。

今年は執筆者のユニークユーザー拡大を目標にこれまでアウトプットの経験が少なかったメンバーを中心に声をかけました。 おかげでアドベントカレンダーをきっかけに始めて記事を書いたよというメンバーも増えて何よりです。

今回は無事にアドベントカレンダーを完走したことを祝して編集部で改めて投稿された記事を振り返り、一言ずつコメントで紹介することにしました。 もしまだご覧になっていない記事があったらぜひこの機会に読んでみてください。

振り返り

12/1 id:tetsuro-ito: 開発本部長になってやったこと - tetsuroitoのブログ

id:ClassiJPより

職位の大きな変更に際し、短い期間で何を考えどう動いたかがまとめられています。見返しててあらためて思ったのですが、1ヶ月で100名弱のメンバー全員との1on1をやったり新部署を作ったり、ここに書かれていることだけでもタフなムーブすぎて驚きです。

12/2 沼沢一樹: GitHub に AWS 認証情報を持たせずに、Actions で S3 Backend な Terraform の plan を実行する - Qiita

id:aerealより

ホットな AssumeRoleWithExternalIdentity の話題でした。

こういった認可まわりを変える際って一般的な書き方になっていて文書から仕様を読み取りづらかったり、試行錯誤するのも大変だったりするので身近な人の事例がまとまっているととても助かります。

余談ですがJWTの sub にリポジトリが入っていてtrust policyでそれを参照できるの、JWTの良いところが出ているなあと思います。こういうところが好きです。

12/3 id:tkdn: JSConf JP に参加してきました - Classi開発者ブログ

id:kiryuanzuより

今年の11月に開催された JS Conf についての感想が書かれた記事です。発表を聞いてアクセシビリティについて改めて学んだ話や OSS やソフトウェアが成立するためのプラットフォームの話など、多方面な発表が行われたようで、自分自身は未参加でしたが大変興味をそそられました。年末年始にアーカイブの方で聴講したいと思います!

12/4 Sab: iOS15からのキーボード回避[UIKit]

id:tkdnより

OS のキーボードが表示された際にどうするか、iOS 15 から実装可能になった UIKeyboardLayoutGuide を紹介していただきました。単に機能紹介ではなく、じゃあこれはどうなの?といった気になるところまで掘った良記事でしたね

12/5 id:lime1024: ecspresso をより安全に使うために - らいむぎばたけ

id:tetsuro-itoより

ecspressoを安全に使うためのモチベーションや実際にハマったポイントなどをコードとセットで紹介していて、他の人の参考にもなりそうでした。

12/6 youichiro ogawa: Next.js, Prisma, Apollo GraphQL, Nexusで作るシンプルTODOアプリ

id:ClassiJPより

実際に作りながら、各種ライブラリはどうして、何に使うのかが丁寧に記載してあってとても参考になります。GraphQL Nexusは知らなかったけど便利そう!って思ったのであとで触ってみようと思いました。

12/7 id:kazumeat: リモートワークのための質問力向上研修を実施しました - Classi開発者ブログ

id:kiryuanzuより

今回のアドベントカレンダーで最多ブックマークを記録した記事です🎉

社内で実施された質問力向上研修について大変丁寧かつ分かりやすくまとめていただきました。質問をする際や回答する際に「この伝え方で大丈夫かな?」と困ったらこの記事を見返したいと思います。

12/8 id:kiryuanzu: Hardening 2021 Active Fault 参加レポート - 桐生あんずです

id:aerealより

id:kiryuanzuさんのこの記事をきっかけにHardeningという競技を知ったのですが、実際の業務にかなり近い……というかほぼそのままといって良い内容で精巧さに驚きました。

「セキュリティホール90%オフ」というチーム名はとんちが効いていて好きです。

12/9 id:ruru8net: Amazon EventBridge(CloudWatch Events)で動かしているバッチをDatadogで監視する仕組みを構築した話 - Classi開発者ブログ

id:tkdnより

Datadog 日本の公式 Twitter にも捕捉されていました。バッチの監視といったところだけではなく、社内の Datadog 勉強会でもカスタムスパンを使ったトレーシングの知見も発表していた id:ruru8net のナイス監視実践記事。

2 年前の記事もリンクされており若手の成長を感じる良い記事ですね。

12/10 id:tomoyanamekawa: Cloud Composer 2へのupgradeでどハマりした話 - Classi開発者ブログ

id:testuro-itoより

最近GAになったCloud Composer2のアップグレードに際して、ハマりやすいポイントを解説していて、良かったです。ドキュメントもまだ少ないので、貴重な記事でした。

12/11 id:onigra: EC2からECSへ移行する道のり - Classi開発者ブログ

id:ClassiJPより

成長機会を積極的に取りに行く若手メンバーとそれを導くムーブができる人がいてめちゃめちゃいい会社じゃん〜と思ったら弊社でした。僕も横で見てましたがすごい勢いで作業が進み若者が成長していく様子は、見ててとても気持ちがよかったですしめちゃめちゃ刺激になりますね!

12/12 北原幹也: デザイナーとエンジニアの対話で、UX/UI の意思決定のボトルネックを解消する - Qiita

id:aerealより

「対話がうまくいっていない」という出発点から始まり、物の本を当たりながら「アンチパターンを踏み抜いていた」「ユーザビリティとはなんなのかの定義が揃っていなかった」「デザイナー視点での評価基準をエンジニアが把握できていなかった」と現状理解を深めひとつずつ解決していく丁寧なストーリーでした。

12/13 id:tasmaniadecoco: IAM Policy Simulator で「必要な権限足りてる?」を確かめる - Classi開発者ブログ

id:kiryuanzuより

IAM Policy Simulator についてはよく知らなかったのですが、自分も記事内の同じ課題に直面していたことが少し前にあったので大変参考になりました🙏

レビュー依頼時のコミュニケーション課題に対して問題意識を抱えて解決しようとする姿勢にも真摯な印象を受け、振る舞いや考え方に対しても参考にしていきたいと思える記事でした。

12/14 id:khaigo: UIKitでDesign Systemを実装する - Classi開発者ブログ

id:tkdnより

アプリにおけるデザインシステムを UIKit で実践する記事です。Swift のケースではどうなるかも記載があって静的型付けしたいよな〜わかる〜という感想が湧いてきました笑 今後の伸長に期待ですね!

tetoru(テトル) に関わる内容が開発者ブログでもちらほらと… id:sasata299エンジニアに役割を変えた記事でも触れています。

12/15 おかじ: 入社前に不安だったリモートワークでのコミュニケーションは実際どうだったのか

id:tetsuro-itoより

リモートワークにおいて、コミュニケーションが重視される中で、とても示唆に富む記事でした。リモート時に入社したことがある人とそうじゃない人のナラティブに端を架けてくれる記事で、いろんな人に読んでもらいたいですね。

12/16 id:seiga_hayashi: 育休を取得することにしたらチームの状態が改善した話 - 目だ!目を狙え!

id:ClassiJPより

とても大事な育児休業についてと、それを取得するために社内でどのような準備をしたかについて解説しています。これから育児休業を取る方の参考になる点もあるのではないでしょうか。

12/17 id:c5meg1012: バックエンドエンジニアが基盤インフラチームに異動して半年ほど経った話 - めるノート

id:aerealより

id:c5meg1012さんとは隣のチームで仕事しているのですが、産休・育休から復帰のタイミングでキャリアチェンジも図るというかなり意欲的な態度で驚くと同時に着実にキャッチアップされていて負けていられないなという気持ちになります。 ちなみにその後、AWS認定 ソリューションアーキテクト アソシエイトに合格されたそうです。

12/18 id:ttakagi1021: トピックモデルを使って問い合わせ内容を分析した話 - Classi開発者ブログ

id:kiryuanzuより

Classi を利用されているお客様からの問い合わせ内容を言語処理技術の一つであるトピックモデルを使って分析した記事です。分析の流れをわかりやすく述べており、その分析結果から今の課題や施策の効果などの考察について説明されています。 データ分析の活動から効果的な施策を検討していく流れの一例を知ることができ、大変面白い内容でした。

12/19 横田貴之: SwiftLintをGithubActionsのmacOSではなくubuntuで実行する

id:tkdnより

GitHub Actions の OS イメージが macOS になることのコスト感どこも課題に感じることはありますね。SwiftLint を動作させるためのステップが詳しく紹介されています。記事内に登場した GitHub Actions におけるトークンのパーミッションの制御は今年できるようになったんですよね。

id:aerealハマっていたようなので GitHub Actions の実行権限について考える場合はご注意を!

12/20 陳巍: 伝わるAPIドキュメントを作成する - Qiita

id:tetsuro-itoより

OpenAPIで伝わるための工夫を書いてくれました。育児でなかなか時間を作れない中でとてもよかったし、こういった工夫の繰り返しが円滑なAPI設計やコミュニケーションの流通を促しますね。

12/21 id:irisuinwl: FirestoreのCRUD APIを作って、負荷試験をする - irisuinwl’s diary

id:ClassiJPより

自作の負荷テスト用アプリケーションの解説にとどまらず、Firestoreとはどんなものかや負荷テストする上での考慮点等にも触れられていてとてもよかったです!

関係ないですが、本記事を読んでこういうツールがあるんだ〜と思ってlocustで検索したら虫の画像が出てきたのでちょっと慌てました。

12/22 id:nakaearth: 推理小説をグルーピングするために特徴語を抽出してみる - nakaearthの日記

id:aerealより

特徴語抽出して遊ぶシリーズは定番ともいえますが、ミステリ小説をかけてみるという発想がおもしろいですね。 word2vecなんかを使って意味・構文埋め込みをして叙述トリックが使われている作品とそれ以外の作品でなんらかの特徴が浮かんでくるんだろうか? という着想を得ました。

12/23 id:minhquang4334: ISUCON11予選課題の27万点まで練習し新人エンジニアが学んだこと - Classi開発者ブログ

id:kiryuanzuより

2020年秋に新卒として入社された id:minhquang4334 さんによる ISUCON11 の振り返り・復習記事です。ISUCON初参加で100/598位という結果も残されていることも大変凄いのですが、その後さらに知らなかったことに対して満遍なく吸収する姿勢が本当に素晴らしく、自分も見習おうとなりました。

12/24 id:JesseTetsuya: Flask App Builderでコンテンツマネジメントシステムとメタデータマネジメントシステムをさくっと作ってみたら役立った話 - Classi開発者ブログ

id:tkdnより

Excel 運用されていたデータのマスター管理によって調査やデバッグに時間がかかっていた課題、Excel に RDB のテーブルスキーマが整理されていたのがつらいという課題へソフトウェアを介入させ、まさに「ザ・カッとなってやった課題解決!」といった記事で気持ちがいいですね。

12/25 id:nkgt_chkonk: 2021年Classiに起こった変化の振り返り - Classi開発者ブログ

id:tetsuro-itoより

今年の技術視点でのふりかえり記事でした。読みながら、今年も変化してきたなと内省することができたし、これからの変化の仕込みにも期待ですね!

おわりに

記事投稿時にレビュアーとして目を通す機会もあり、その時に気付いたことがひとつあります。 それはこれまでに投稿した記事へ言及し「今はこうだよ」「これに刺激を受けてやってみたよ」といった内容が多かったことです。

実際、社内でも「○○さんが詳しいよ、前にこういう記事を書いていて──」と紹介するようなシーンがここ1年で増えたという実感があります。

それぞれ別々のチームで働いていてもやっていること・関心のあることに連続性があると改めて実感します。 そしてこの感覚を編集部だけではなく記事を書いたメンバーにもそれぞれ感じてもらえたことで、アウトプットを積み重ねることの大きな意義が少しでも伝わったのであれば編集部冥利に尽きます。

アドベントカレンダーというお祭りはまた1年後までのお預けになりますが、Classiはこれからも着実にアウトプットを通して研鑽していきます。 それではみなさま良いお年を!

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